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12月に入ると山は気温が下がり空から雪が降ってきました。
スキーを楽しまれる皆さんは待ちに待った季節ですね。
スキー後は星見会を楽しんではいかがでしょうか?
12月の夜空はようやく冬の星座が揃いしました。
先月はおうし座、ぎょしゃ座、オリオン座を紹介しました。
覚えていただけたでしょうか?
今月は残りの冬の星座を紹介します。
オリオン座は、星や星座を探すためとても役に立ちます。
まずは、オリオン座の星の名前を覚えてみましょう。
それでは先月紹介した1等星を見つけてみましょう。
オリオン座の三ツ星を線で結び空の上へ伸ばします。
するとおうし座の「アルデバラン」が見つかります。
同じくリゲルとベラトリックスを線で結び伸ばすと
ぎょしゃ座の「カペラ」が見つかります。
先月の星たちが見つかったでしょうか?
この要領で探します。
もう一度三ツ星を使います。
下に向かって線を伸ばすと
おおいぬ座の「シリウス」が見つかります。
シリウスは星座を形作る星の中で最も明るい星です。
その明るさは1等星の10倍、とても明るい星です。
次はリゲルとベテルギウスを結び
東の空へ伸ばすと2つの明るい星が見つかります。
ふたご座の「ポルックス(1等星)」と「カストル(2等星)」です。
余談ですが、子どもたちが
オリックスとカステラと呼ぶことがあります。
うまい!これなら覚えやすいですね。
最後はシリウスとベテルギウスを線で結び、
正三角形の位置にこいぬ座の「プロキオン」を見つけてみましょう。
この三角形が「冬の大三角」です。
授業で習うため知っている方も多いでしょう。
1等星たちがたくさん見つかりましたね。
全部で何個の1等星があると思いますか?
(カストルは2等星のため除きます)。
正解は見つけた5つの1等星とオリオン座の2つで合計7個です。
冬は1年で一番1等星が多く星座探しが楽しい季節です。
お子さんにクイズを出しながら星を眺めるのも楽しい時間になります。
さて、最後の仕上げにお付き合いください。
突然ですが宝石といえば何を思い浮かべますか?
代表的なものと言えばサファイヤ、ルビー、ダイヤ・・・などでしょう。
それでは私から大きなダイヤモンドをプレゼントしますね。
冬の1等星を線で結んでみてください。
まずはオリオン座のリゲルから線を結んでみましょう。
リゲル→アルデバラン→カペラ→ポルックス→プロキオン→シリウス→リゲル
と結びます。大きな六角形ができませんか?
これを「冬のダイヤモンド」と呼びます。
実際に手に取れないのは残念ですが
心の中で大きなダイヤモンドを受け取ってください。
宇宙からのクリスマスプレゼントは気に入っていただけましたでしょうか?
ぜひご家庭でもやってみてくださいね。
便利グッズ紹介
今月末はクリスマスイブがやってきます。
プレゼントにミニミニ望遠鏡はいかがでしょうか。
来月1月31日に皆既月食が起こります。
月食は肉眼や小さな機材で観察できます。
子どもたちのプレゼントにいかがでしょうか。
【RNBコラムニスト profile】
久万高原天体観測館
学芸員 藤田 康英さん
天体観測館にてプラネタリウムや
観望会など色々な星に関する活動を行っています。