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この時期はこれから始まる新学期の準備の時期。慌ただしい時期でもありますね。
特に幼稚園から小学校、小学校から中学校への入学を控えている方は大忙し。
入学前の説明会、新しい教科書や、制服、体操服などの購入などのスケジュールに追われていることでしょう。
忙しいこの時期ではありますが、春休みの間にやっておいた方がいいことが子供部屋のモノの整理です。
新しいものが入ってくるということは・・・場所の確保も必要です。
今まで使っていた古くなった不用品はどうしたらいいのか、一度整理をする必要がありますね。
何となく捨てられずに放置していると、新しいものと混在して部屋が圧迫されて片付かない部屋になってしまいます。
片付かない部屋になってしまう原因の一番は、使わないモノと使うモノが同じ場所にあること。
必要か必要でないのかを区別するのは、使う人が自分で判断することが大事です。
たとえ、幼稚園の子供さんでも自分で考えることで判断力が養われていきます。
将来のことも考えて自分で整理力を養っておけば、一人暮らしをするようになっても安心できますよ。
整理する習慣をぜひ身につけましょう。
子供さん一人で判断が難しい時は大人が一緒に考えてあげましょう。
あくまでも子供さんの意思を尊重することが必要です。できれば整理する作業時間は30分くらいまで。
子供さんの集中力は小学1年生で10分くらいと言われています。
休憩を取りながら、時計を見て何分までにやろう!と時間設定することをお勧めします。
「これは好きな本だから置いておきたい」「もう使うことがないと思うから、従兄弟にあげよう。」
ママやパパと一緒に考えて判断していくことも時には必要ですね。
すぐに判断できないモノは別の場所に保管して、しばらく時間をおいてから考えてみましょう。時間が経過することで、モノへの興味が変わってくることもあります。
2歳から3歳児の時にはアンパンマンが大好きだった子供が、4歳になると見向きもしなくなる。なんてこともありましたね。あれだけ大好きだったのに・・・アンパンマングッズは従兄弟の家に送りました。
意外とよくあるのは、高い金額だったおもちゃ。
「もういらないから、誰かにあげる。」と子供さんがあっさり手放そうとすると、「えー!それ高かったのにもったいない!」と大人が判断すること。
いくら高くっても子供さんの興味がないおもちゃは、家には必要ありません。
誰か貰い手を探す、あるいはフリマアプリやリサイクルショップを利用するなどの方法で手放すようにしてみましょう。
実際に小学生のお宅で整理収納作業に伺ったときに「これで遊んでくれたら、将棋の藤井聡太君みたいに頭良くなるかと思って、買ったのにまったく遊んでくれない。」とがっかりされていた、3万円以上するパズルが箱に入ったままになっていました。
親の思惑通りにはならないってことですね。
事前に、必要なモノのスペースを確保し、使わなくなったものはできるだけ手放すことで管理がしやすくなります。
そのためには自分のモノは自分で整理する習慣を身につけましょう。
文:整理収納アドバイザー篠原さい子