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カビの発生する場所は?と思い当たるのは水周り。特にお風呂場が一番ですね!
カビが発生する条件は、気温20℃以上湿度60%以上、それとカビの大好きなたんぱく質(皮脂汚れ)になります。お風呂場には石鹸カスや、シャンプーで飛び散った泡の中に皮脂汚れがあるために、カビが生えやすくなります。できれば早め、早めに皮脂汚れやシャンプー、石鹸カスなどを取り除くことでカビの抑制になります。
お掃除におすすめの洗剤はナチュラルクリーニング
カビが大量に繁殖する前であれば、自然由来のクエン酸と過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)でのお掃除が効果的です。
クエン酸の掃除
PH2弱酸性のクエン酸が得意なのはアルカリ性の汚れの除去です。特に水周りの汚れに効果的です。
クエン酸は弱酸性の粉末で、サツマイモのデンプンを発酵させて精製したもので、食用と掃除用があります。
・除菌→蛇口等に付着する白いカルキ汚れを落とし、除菌作用もあります。蛇口周りにこびりつく白い汚れ。これは水道水に含まれるカルシウムや塩素等が固まってできたものです。これらを落としてピカピカにします。同じように、水道水が原因で鏡にできたくもりや白いうろこ汚れにも効果的です。
・消臭→消臭効果もあるので、トイレの汚れにもおススメです。
【洗面用具のお掃除方法】お風呂場では椅子や洗面器など、クエン酸水(水500mlに5グラムを溶かしいれる)を吹きかけ、湿布して水垢を緩めて落とします。しばらく時間をおくことで固まったカルシウムが崩れて細かくなり落ちやすくなります。
過炭酸ナトリウム(ソーダ)の掃除
PH10.5アルカリ性、酸素系漂白剤で、皮脂などの酸性の汚れに効果的。
環境への負荷が少なく使用後は、炭酸ソーダ、水、酸素だけが残る環境にやさしい素材です。
・漂白→漂白剤に含まれていることが多い、酸素系漂白剤
・除菌→除菌効果があるため、カビ取りとしてとても優秀です。
・消臭→悪臭を原因となるバクテリアを除菌する効果があります。
【排水口のお掃除】
排水口に直接に過炭酸ナトリウムを100gほどふりかけます,45℃くらいのお湯を約200mL注ぎ入れます。(30℃から50℃のお湯を使うと効果あり。)しばらく置いた後、水またはお湯を一気に流します。
【カビ取り掃除】
液体せっけん15gを容器に入れる。過炭酸ナトリウム30gを加えるスプーンなどで混ぜながら、少しづつ加えていきます。ペースト状になったら完成です。カビの生えているところに塗り付け時間をおいて、十分に洗い流します。
【浴槽の風呂釜掃除】
100リットルのお湯に対して200g使います。お風呂のお湯を50℃にして張ります。
温度設定が最高で48℃までしかできませんでしたので、とりあえず最高温度にしました。
追い炊き用の釜の入り口近くに過炭酸ナトリウムを振り入れます。1時間放置して、5分ほど追い炊きします。温度が高くなりますのでやけどに注意してください。酸素が発生するので、お湯は白っぽくなります。中から汚れが出てきます。汚れの中にはたくさんの細菌がいますので、定期的にお掃除した方が良いですね。
ホースなどを使い十分に風呂釜を洗い流してください。
おわりに
汚れは目に見えないようですが、毎日使う場所は、こまめにお掃除することで気持ち良く衛生的に使うことができますね。ナチュラルクリーニングで手荒れなども少なく安心して使いことができます。クエン酸、過炭酸ナトリウムは、家全体のお掃除に使うことができるので経済的です。
文: 整理収納アドバイザー 篠原さい子
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