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スクラップブッキングをしているとアルバムを制作する前提で写真を撮影するので、作品を通して伝えたい気持ちやメッセージを意識しながらシャッターを押します。第4回目は、少しの工夫でさらに鮮やかな思い出になる写真の撮り方をお伝えします。
■子どもの「今」ののこし方
きょうだいで背比べして、柱に印をつける。
このような経験のある今の子どもは少ないかもしれませんね。私も昭和生まれではありますが、実家には柱がありませんでしたので、祖父母宅でしかやったことはありません。今はもう、その柱の傷を見ることはできませんが、思い出すたびに子どもの頃の温かな記憶がよみがえります。実はこれ、写真を撮影する時にある工夫をすることで、簡単に再現することができるのです。
それは、家の中の同じ場所で写真を撮ること! もうひとつは、ぬいぐるみなど同じアイテムを持って写真を撮ること!どちらも、子どもの成長の具合を測るとっておきの物差しとなります。おうちに傷を付けたり、マジックで印をつけたりする必要もないので、新築でも安心してできる方法ですね。
■お父さんお母さんも一緒に写ろう
一般に子どもが自分のアルバムを見返した時よく見ているものは、写真に添えられたコメントと自分と一緒に写っている親の姿だそうです。子どもは、自分に今よりも小さかった頃があることはよく理解していても、同じだけ親も若かったことは忘れがち。みなさんも写真を見返した時に「お父さん痩せてる!」とか「お母さん、こんな髪型だったの?これが流行ってたの?」などと盛り上がった記憶があることでしょう。ぜひ未来の家族のコミュニケーションのためにも、撮影だけする人にならないように心がけてみてくださいね。今はスタジオを持たず、出張カメラマンとして家族のカタチを撮影してくれるカメラマンさんも多数いらっしゃいます。そういう方に、家族全員そろった日常のひとコマを撮影してもらうのも素敵ですね。
■「今幸せ」なら過去も、未来も幸せ
人は今の心理状態にあった過去を思い出すと言われています。苦手な上司がいたとして、嫌だ嫌だと思っているうちは、過去に言われた嫌なことを繰り返し思い出しますが、俯瞰して物事が見れるようになると、あの上司のおかげで成長できたと思えたり、苦手だと思っていたけど良いことも言っていたなと思い出したりするのです。つまり今が幸せなら、過去も幸せな記憶であふれるのです。
また、同じように今が幸せなら、心が十分に勇気づけられて、それは未来の道を切り開く原動力になります。何気ない日々の中にある幸せな風景を勇気づけアイテムとして、ぜひ写真にのこしてみてください。
【自己紹介】
CROPDAYS 岡部可奈
アドラー心理学勇気づけコンサルタント、スクラップブッキング講師として、
毎日頑張っているママを応援しています。