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こんにちは。清水さゆりです。
1回目と2回目のコラムは、「食卓・リビング・洗面所・寝室」で使える色の「心理的効果」をご紹介させていただきましたね。
今回は、子どもの健やかな成長をサポートする空間にさらにするために、「子ども部屋」で役立つ色選びのポイントをお伝えします。
身近にある「色」であなたも家族も、より快適に過ごせるヒントになれば嬉しいです。
「色」を変えるだけで体感「時間」が変わる!
好奇心旺盛な子どもが、好きなことや勉強に集中して取り組める環境があれば、さらにぐんぐん成長してゆきますよね。
「大人の学び直し」で自分の可能性を広げたり、「読書」でスキルをインプットしたり、春から新たに好きなことを学び始めた方もいらっしゃるかと思います。
これからも勉強を続けていくためにも、長期的に役立つのが「色」の心理効果なのです。
前回のコラムで、色が変わるだけで「体感温度」が変わることをご紹介させていただきましたね。
実はさらに、「時間」の流れの感じ方にも変化があるのです。
青色の部屋と赤色の部屋では、「時間の感じ方が違う」と言う実験結果が報告されています。
同じ1時間でも、青色の部屋では1時間より短く感じ、赤色の部屋では1時間より長く感じる人が多いと言う実験結果なのです。
青色の落ち着かせる「鎮静効果」により、実際の時間よりも早く経過したように感じさせてくれます。
安定して集中したい時は、「青色」を意識して、おうちで取り入れてみましょう。
「青色」で集中力がUPする子ども部屋
青色は、気持ちを落ち着かせ冷静に集中しやすくなる心理効果があります。
パソコンのデスクトップの壁紙の色は、青色のイメージがありますよね。
例えば、子ども部屋の壁紙やカーテンを青系にしたり、壁や天井を青空や海などのアクセントクロスにしたりすると、落ち着いた部屋づくりができますね。
書斎やワークスペースなど、大人が過ごす仕事部屋の場合も同じです。
勉強や仕事中の焦りやストレスが軽減されて、心も体もリラックスして取り組みやすくなります。
子どもの塾選びのときに、青色が使われているかチェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。
「赤色」でスポーツのやる気UP!!
「青色」の落ち着かせる「鎮静効果」は、勉強のやる気UPにつながります。
反対に、脳を「興奮」させる「赤色」は、気分を高めて刺激を与えるため、モチベーションとやる気をUPさせる色なのです。
例えば、一時的にやる気を高めたい時や、スポーツ用品の色選びなどで「赤色」を楽しんでみませんか。
「黄色」で知性が高まる子ども部屋
勉強の集中力を「長期的」に高めるのは「青色」ですが、「短時間」の集中力を高めたい時は「黄色」が効果的です。
黄色は、脳を活性化させる色なので、記憶力や知性を高めて、頭の回転や勉強の効率をUPさせる色なのです。
さらに、気分を明るくポジティブにさせ、アイデアやひらめきが起こりやすくなる効果もあります。
壁紙やカーテンなど面積が大きく影響を与えやすい場所には「青色」を選んで、勉強道具や小物などは「黄色」を選んでみてはいかがでしょうか。
子ども部屋や書斎の色選びで迷った時は、思い出していただけると嬉しいです。
子どもの「心」とつながっている自分で選ぶ色
子どもが自分で選んだ色は、その時に一番、必要な「心地よい色」と言えます。
ただ、子どもが好む色は、年齢やタイミングによって、成長と共に変わってゆくこともあります。
だから、子どもの洋服や玩具などは、ぜひ子ども自身に選んでもらってみてくださいね。
人生は、選択の連続です。身近な物の色選びは、「自分で決めること」の練習になりますよ。
子どもが選ぶ色の変化から心身の成長に気づくことができれば、さらに安心ですよね。
そして、長く暮らすおうちの色は、色の持つ意味を有効的に取り入れながら、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう。
あなたの身近な「色」を使って、おうち時間がもっと快適になりますように♡
少しでもヒントになれば幸いです。
次回も、おうちで簡単に取り入れやすい色彩心理をご紹介させていただきます。
どうぞお楽しみに^^
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色彩心理・勇気づけ子育て専門家 清水さゆり
(3児の母。勇気づけのカラーサロンゆーり代表)
「色」を通して感性を育み、豊かな心を育てる「心の仕組み」「関わり方」をお伝えしています。
「集中力・想像力・コミュニケーション力」を育む色育®シニアインストラクターとして、子育てと生活に簡単に色を活かす3つの入門講座(色彩心理学・色彩学・色の意味と傾聴入門講座)を開講し、すぐに活かせると好評です♪
保育・教育機関での講演会や働く女性・ママ向けコミュニケーション講座・資格取得講座の参加者数は、延べ1,120名以上。