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秋は大陸の高気圧に覆われ冷たい空気が日本に入ってきます。
この時期の空気は透明度が良く、星を見るのに適しています。
ぜひ星空を見上げてみてください。
10月は秋の星座たちが東の空に見えます。
特に「カシオペヤ座」が見つけやすいので探してみましょう。
空が暗くなる午後7時から午後9時ころ、
北東の空にカシオペヤ座が見えます(11月は北の空に見えます)。
1等星はありませんが、2等星と3等星の計5つで「W」の形を作ります。
実際は「W」が縦になっているので
数字の「3」をイメージすると良いでしょう。
このカシオペヤ座を使い北極星を見つける方法が有名です。
カシオペヤ座の5つの星を上から1番、2番と数え
5番まで番号を付けます。
1番と2番を線で結び少し延ばします。
同じ要領で5番と4番を線で結び少し延ばします。
すると「交点」ができます。
その交点と3番の星を線で結びます。
交点と3番の星の長さを5倍延ばします。
そこに2等星の北極星が見つかります。
カシオペヤ座と北極星はこぶし2つほどの間隔です。
子どもの頃に見つけることができなかった皆さんは、
これを機会に探してみて下さい。
北極星と逆の方向に注目します。
3番と2番を線で結び、ほぼまっすぐ延ばします。
間隔はこぶし2つ分です。
そこに「秋の四辺形」が見つかります。
ほぼ正方形で見つけやすいため、秋の星座の目印として有名です。
ところで秋の四辺形と一緒に写っている
矢印の天体がアンドロメダ大銀河です。
お手持ちの一眼レフカメラを使えば、
ある程度空が明るくても写ります。
写真の説明を確認して撮影に挑戦しませんか?
(一眼レフカメラ+50mmF2.8、 30秒露出、ISO感度1600、カメラを三脚に固定して撮影)
秋の四辺形にa,b,c,dとアルファベットを付けています。
b,cを結びその長さを3倍延ばすと
南の低空に「南のうお座の1等星・フォーマルハウト」
が見つかります。
秋の1等星はフォーマルハウトだけです。
秋の星を北から南まで旅をしました。
目印の星を覚えて星空で迷子にならないよう
お家の前から確かめてください。
やはり昔ながらの「星座早見盤」は揃えておきたいものです。
簡単なものは100円ショップで購入できます。
【RNBコラムニスト profile】
久万高原天体観測館
学芸員 藤田 康英さん
天体観測館にてプラネタリウムや
観望会など色々な星に関する活動を行っています。