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ここ数年ですが天体観測がじわじわと
人気がでてきています。
SNSをはじめ、ネット上に多くの
天文情報がアップされるようになりました。
素晴らしい星空を求め車で山間部へ
出かけることができれば良いのですが、
時間やコストがかかり大変です。
そこで家の前から夜空を見上げるのはいかがでしょうか。
星を見る機会が増え、コストはかかりません。
ぜひご家庭で試してみませんか?
星を探す前にいくつか準備をしましょう!
まずは「こぶしを使った角度の測り方」について。
例えば星Aから右10度にある星Bというように、
角度を使えば見つけやすそうです。
次の手順の通りやってみてください。
(1)こぶしを握ります。
(2)腕を伸ばし片目でこぶしを見ます。
(3)こぶしの高さは角度で約10度です。
写真のようにこぶしで角度を測ることができます。
もう1つは方角を調べましょう。
方位磁石やスマホのコンパスで東西南北を調べてください。
これで準備完了です。
それでは晴れた日に外に出ましょう。
このとき街灯の明かりなどが直接目に入らない場所を見つけてください。
9月暗くなる午後7時ころ、ほぼ頭上に
が輝きます。
「織姫星」として有名です。
明るさは0等星。
明るい星なのできっと見つかります。
それではいよいよこぶしを使います。
ベガから南東方向へこぶし約3個分
(角度で約30度)下がると
1等星が見つかります。
これが
彦星です。
もう一度ベガに戻ります。
ベガから北東方向へこぶし2個分(角度で約20度)下がると
1等星が見つかります。
これが
です。
この3つの星を
線で結び三角を作ります。
これを「夏の大三角」と呼び、
夏の星座を見つける目印です。
小学校4年生の理科で習います。
観測が終われば家の中で感想を話し合ってみてはいかがでしょう?
星についての会話も増えて、
楽しいひとときに
なるのではないでしょうか?
今回は簡単だったでしょうか?
星を自分の目で見つける楽しみを知っていただきたいと願っています。
スマホのアプリを使えば、
夜空に向けるとその方向の星や星座絵を
表示してくれます。
とても便利ですから
ぜひ試してみてくださいね。
【RNBコラムニスト profile】
久万高原天体観測館
学芸員 藤田 康英さん
天体観測館にてプラネタリウムや
観望会など色々な星に関する活動を行っています。