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こんにちは。NPO法人ホームスクール愛媛の川内です。
第1回のブログでは、娘が自分で振付を考えた創作日本舞踊「すみれが舞う」が生まれたきっかけを。
第2回では「想像力」が未来を創ること、そして前回は幼児期の家庭学習についてお話ししてきました。
第4回となる今回は、「お手伝い」と「自立」、
そして最近耳にすることも増えた「ヤングケアラー」というテーマについて深掘りしてみたいと思います。
1. 「上靴洗い」は誰のお手伝い?
「自分のことは自分でしよう」
これは自立への第一歩ですが、実は親子間で「認識のズレ」が起きやすいポイントでもあります。
例えば、上靴洗い。
幼児期に歯磨きができるようになれば、上靴も自分で洗えるようになります。
もちろん、力が足りない分は親が仕上げをする必要がありますが、ここで考えてみてください。
「この時、お手伝いをしているのは誰でしょうか?」
つまり、自分のことをするのは「お手伝い」ではないのです。
2. 「ありがとう」を言うタイミング
食事の準備を例に挙げると、違いがより明確になります。
もし子どもが自分の皿を運んだ時に、
親が「手伝ってくれてありがとう」と言ってしまうと、
子どもは「本来は親がやるべきことを、自分がやってあげた」と認識してしまいます。
逆に、家族の分を運んでくれた時に「助かるわ、ありがとう!」と伝えることで、
子どもは「自分は家族の役に立っている」という自己肯定感を育むことができるのです。
3. 「ヤングケアラー」と「お手伝い」の差
では、さらに一歩進んで「ヤングケアラー」との違いは何でしょうか。
こども家庭庁では、ヤングケアラーをこう定義しています。
「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者のこと。
責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります」
大きな違いは「責任と負担の重さ」です。
1.認識の差: それは「自分のこと」なのか「家族への貢献」なのか、
あるいは「大人の肩代わり」なのか。
2.発達とのバランス: 子どもの年齢や生活スタイルに合っているか、無理がないか。
4. 極端な2つのパターンに陥らないために
現代のご家庭では、極端なケースも見受けられます。
多様化する時代だからこそ、改めて「これは自立の練習? それともお手伝い?」と親子で立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
大切なのは、親子で認識を合わせること。 まずは、今日の上靴洗いや食事の準備から、会話のきっかけを作ってみてくださいね。
PS 過去のブログもぜひご覧ください。
第一回ブログ(2025年10月29日投稿) [『どうやって育てたの?』] 創作日本舞踊「すみれが舞う」で舞台活動している10才の娘。子育ての悩みを抱えていた幼児期から今に至るまでの経緯を書いています。
第二回ブログ(2025年11月27日投稿) [『想像力を創造力へ!「ワクワクの種」を育てる方法』] 心臓疾患や場面緘黙を乗り越えた娘の成長記録とともに、子どもの「内発的な意欲」を形にするための4つのポイントをご紹介しました。
第三回ブログ(2025年12月26日投稿) [『子どもの「できた!」を増やす、数とひらがなの教え』] お勧めの知育教材の紹介を交えながら、「数量編」と「ひらがな編」に分けてお届けしました。
川内真紀(かわちまき)