暮らしの中のうつわ ②

朝⼣涼しくなってきた。

⾍の⾳も⼼地よく秋の気配が濃くなってきた。
夜空を⾒れば透き通った空気に星や⽉がくっきり。

秋の夜⻑。お気に⼊りのマグカップにたっぷりのカフェオレや贅沢コーヒーを⼊れて
⼤好きな映画や読書…と夜はふける。

今回のうつわのお話はカップ、カップの形状の物を取り上げてみようと思う。
カップ類といっても⾊々ある。マグカップ、コーヒーカップ、ティーカップ、スープカップ、
湯のみ、そばちょこの様なフリーカップ、タンブラー、ぐいのみ…などなど。

湯のみ、そばちょこの様なフリーカップ、タンブラー、ぐいのみ…などなど。
私は季節によっても飲むカップを変えている。

寒い季節はずっしりと重みがあり、⼝当たりもぽってりして、
⾊やデザインも温かみのあるものをチョイスして。⼟物だと温かみを感じる。

暑い時期はやっぱりガラス製の物が多くなるが、
焼きのもだと、軽く、⼝当たりも薄作りものの⽅が⼝に含んだ時軽やかだと感じる。

⽩磁のシンプルなものや、ブルーの染付けだけのデザインの物など⾒た⽬も涼やかな物を。

氷を⼊れてキンキンに冷えた⽩磁の表⾯にできる結露は、
ガラス製の物より⾒た⽬冷たそうに⾒えたり。

ウチでは通常はコーヒーカップとして使うものを、
⼿作りプリンやゼリーを作ってみたり、茶碗蒸しを作ってみたり。
ゆのみにヨーグルトとフルーツを盛ったり、和え物を⼊れてみたり。

そばちょこにコーヒーや紅茶を⼊れて⼩さめのお⽫に乗せてお客様へお出ししたり。
ステック野菜やポテトフライも⻑めに作ってタンブラー型のデザインの物に⽴てて⾷卓へ。

お酒を飲むおちょこは、お酒を飲む以外にも薬味⼊れや、
ちょっとしたタレや塩などを⼊れて普段使いにも。
ほかのうつわと組み合わせて使い回しがたくさんできるのがいいところ。


プレートの上に⼩ぶりのカップ類を組み合わせれば、
マンネリ化したいつもの⾷卓がちょっと違って⾒えたり。


ウチの⾷器棚には、
⾃分で作ったカップ類からお気に⼊りの作家さんの物までたくさんある。
せっかく気に⼊って購⼊したうつわ。
普段の⾷卓にお⽫や⼩鉢の代わりにカップ類を取り⼊れてみては如何でしょう？

【RNBコラムニスト】
Atelier chie
岡田智恵さん(砥部焼作家)
instagram
https://www.instagram.com/atelier__chie/