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子どもの「想像力」が未来の「創造力」になる!!

2025/11/27

こんにちは。

NPO法人ホームスクール愛媛の川内です。

前回のブログ『どうやって育てたの?』では、
心臓疾患や場面緘黙(ばめんかんもく)があった娘を、
試行錯誤の末、「娘の世界観を大事にする」ことで乗り越えてきた経緯をお話ししました。
そして娘は、自分で振付を考え創作日本舞踊を踊り「すみれが舞う」というネームで舞台活動を続けています。

今回は、娘との対話や私が行っている不登校支援の活動を通して見えてきた、
子どもの「想像力」を、社会で生き抜く「創造力」へと育むヒントについて、
具体的なエピソードを交えてお伝えします。

 

3歳児が見せてくれた、大人の固定概念を揺さぶる想像力

 私は、子育てを通して、子どもの持つ純粋な「想像力」に何度も驚かされてきました。

それは、大人の私たちが築いた常識や固定概念をいとも簡単に揺さぶる力です。

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娘のすみれ(当時3歳1か月)は、自分のことを
「あーちゃん」
と呼んでいました。
「なんで、すーちゃんじゃなくて、あーちゃんって言うの?」
と聞くと、
「ママと一緒一緒。あーちゃんもママも一緒のあきちゃん」
と不思議な答え。
(私の名前は真紀なのですが、娘は上手く発音できず「あきちゃん」と言っていました。)
娘は母親である私のことを同一視しているようでした。
さらには胎内記憶らしき話も、ひとりでにし始めました。
「お腹の中で上に行ったら下になったんよ。」
「お腹の中は暗いよ。でも、あったかいよ。きもちよかった」
と幸せそうな満面の笑みで話してくれました。

 子どもって、
私には想像もつかない視点を持っているんだな
と、ただただ不思議な気持ちになりました。
そして、この子の見えている世界を大切に育てていきたいと強く思いました。

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また、同じく3歳の頃から今もなお、すみれはサンタクロースを怖がっています。
「サンタさんは勝手に家の中に入ってくるんでしょ。プレゼントは嬉しいけど、寝ている間に家に入ってくるのはやめてほしい」
と言うのです。大人は「楽しみ」としか思わないサンタクロースに、「安全」「プライバシー」という、
大人が見落としがちな子どもの視点があることにハッとさせられました。

 「そんなの大丈夫よ」などと、私の価値観を押し付けてしまう前に、
子どもの言葉に耳を傾け、その純粋な想像力をのぞかせてもらえることは、大変興味深い経験で、子どもの心に目を向ける大切さを教えてくれました。

 

「心配しなくても育つように育つ」という安心感

不安でいっぱいだった子育ての時期、ベテランの保育士さんにいただいた言葉が私を支えました。
「子どもはね、心配しなくても育つように育つのよ。花と一緒。
太陽にあてて水をあげていれば、素敵な花がさくでしょ。
子どもは、どんな種をもっているか、今は分からないけどね、そのうち自分でグングン伸びてきて、
その子らしい花をさかせるよ。だから大丈夫。愛情だけかけてあげてね。

この言葉を、娘を抱きしめながら聞いた瞬間、涙があふれました。

 この子が、この子自身が育ちたいように育てばいい

この安心感が、子どもの想像力や興味を信じ、それを伸ばす土台になったと感じています。

 

想像力から「創造力」へ!娘のワクワクが形になる時

大人の「結論」や「否定」は、子どものワクワクをその場で終わらせてしまいます。
私は娘の「やってみたい」という気持ちを、できる限り「どうしたらできるか」という方向に導くようにしています。 

 

1. 魔法のカメラ

4歳の頃、
「ママ、カメラがほしい」
と言われました。私は日頃から
「ママは魔法使い。すみれちゃんも魔法が使えるはず。なんでも作れる力があるよ。」
と伝えていたので、
「自分で作ってみたら?」
と娘に言いました。すると娘は、段ボールや輪ゴムなどを使って自分でカメラを作りだし、大事そうに持ち歩くようになりました。
さらに、シャッターをおしたら自分でかいた絵が飛び出すように改良を加え、工夫を重ねていきました。
もし私が
「カメラは高いから買わないよ」
と伝えていたら、彼女の「作り出す」創造的なプロセスは生まれなかったと思います。

 

2. 自作の夏祭り

5歳の頃、
「夏祭りをして舞台で踊りたい」
と言い出しました。私は
「おもしろそうだね。やってみたら」
と背中を押しました。彼女は、家の中で舞台背景になりそうな大道具を自分で作りました。 

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5歳から6歳へと成長するにつれ、工夫もするようになりました。

  • 自分の体以上の大きな紙に絵を描き、段ボールなどを使って舞台用の大道具を作成。
  • 懐中電灯に色つきのナイロンをあてて照明を作成。
  • 手書きのチラシを作り、仲良くしてくれていたおばあちゃん達を招待。
  • 受付、座席表、ビンゴ大会、自分で考えた舞踊ショーのセットリストを用意。画像5画像6画像7画像8

完成度よりも、娘が自分の力だけで作り上げ、
そして「やってみたい」というワクワクが実現されていくそのプロセスにこそに、私は大きな価値があると感じました。
この遊びを通して、企画力、実行力、構成力、そして人を招く「おもてなしの心」といった非認知能力、
すなわち社会で生き抜く「創造力」が育まれた、かけがえのない体験となったと思います。

 

遊びは学び!不登校支援の現場から

幼児期には、親子でこのような「非認知能力を伸ばす」活動を意識しますが、
小学校に入学すると、機会が減りがちだと思います。
年齢や発達段階とともに、主体的な遊びを深めていくことが大切だと思います。 

私が運営するNPO法人ホームスクール愛媛では、不登校の子どもたちに寄り添い、
その子自身が持つ「ワクワクの種」を、自信を持って伸ばしていけるようサポートしています。
子どもの想像力を信じて育み、子どもの中にある「好き!楽しい!」という内発的な気持ちが、
様々な学びや創造力へと繋がっていくことを願って接しています。

先日、私が所属する愛媛県フリースクール等連絡協議会が「遊びは学び」をテーマにフォーラムを実施しました。
教育版マイクラで作品を制作し、制作過程も評価される「マイクラカップ」のように、
遊びを通して想像力を創造力に変える活動の事例が様々に紹介されました。

 

✨ 子どもの想像力を創造力に変えるために、大人ができること

私自身が子育てや不登校支援の中で大切にしていることを幾つか紹介してみます。

  • 大人は手を出しすぎない。あくまで子どもが主人公。
  • 「そんなの無理よ」と大人が結論を先に伝え、子どものワクワクをつぶさない。
  • 子どもをコントロールしようとせず、アドバイスとして新たな視点だけを伝える。
  • 新しい人脈、場所、イベントなど、次の一歩へと繋がる情報を提供する。

 子どもの「想像力」は尊いものです。
私は、この無限の可能性を秘めた子どもの想像力を、将来、社会を自力で生き抜き、新しい未来を切り拓く「創造力」へと繋げることができたらいいなと思っています。
これからも、子どもたちが自信を持ってワクワクできる時間を大切に見守り、その小さな一歩を応援していきたいです。

 

子どもの内なる力を信じ、その創造性を未来へ・・・

 

 

PS

前回(2025年10月29日投稿)のブログも、ぜひご覧ください。

『どうやって育てたの?』

創作日本舞踊「すみれが舞う」で舞台活動している10才の娘。
「お母さんに踊らされているのでは?」と勘違いされることも多いのですが、
娘は踊るのが大好きで自分から振付を考え舞うようになりました。
子育ての悩みを抱えていた幼児期から今に至るまで、その経緯について書いています。ぜひご覧ください。

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川内真紀(かわちまき)

*「まなびの窓口」代表…塾やフリースクールなど学びの場を紹介

*「NPO法人ホームスクール愛媛」理事長…不登校支援。家庭訪問などを通じで子どもの‘好き‘を応援し伸ばす。

*その他

「一般社団法人愛媛県ひきこもり・不登校支援及び就労支援協議会」顧問、
「愛媛学習塾連盟」私立高校担当、「愛媛県フリースクール等連絡協議会」監事、
「湯の山みらいクラブ(子育て団体)」会長、「日本ガーディアンエンジェルス松山支部」育成担当

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