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じっとりと蒸し暑く、不快な日々が続く梅雨。
この時期はついつい食欲も落ちてしまいがち。
さらに気温と湿度が高くなると雑菌が繁殖しやすくなり、食中毒に気をつけないといけません。
そんな時に活躍してくれるのが「お酢」です。
さっぱりとした酸味が味覚や嗅覚を刺激し、食欲増進作用のお手伝いをしてくれます。
さらに食べ物を傷みにくくする防腐・抗菌・殺菌効果もあるのです。
すし酢や二杯酢、三杯酢などの合わせ酢や、ドレッシングなどだけでなく、お酢はいろんな料理に使えます。
魚や肉の南蛮漬け、酢豚や甘酢あんかけ、冷やし中華やところてん、マリネやピクルス、浅漬けや酢の物など、お酢を使った料理はたくさんありますね。
肉を柔らかくしたり魚の臭みをとったり、素材の色を鮮やかにしたりする効果があるので、お料理の下味付けにもどんどん活用したいところ。
お酢は油の粒子を細かくして、脂っこさを和らげてくれるので、脂身の多い肉や煮物、ラーメンのスープなどに加えるとさっぱりします。
同じ濃度の塩水でもお酢を加えるとより塩辛く感じるので減塩にも役立ちます。
また、お酢にはカルシウムの吸収を促進する働きがあるので、お酢と一緒にカルシウムを含む食材をとることで効率良く摂取することができるのです。
胃酸の分泌を促す、胃や腸を刺激し蠕動(ぜんどう)運動を活発にする、腸内の善玉菌を増やすことで便通をよくするなど、体にいい効果がいっぱいあるお酢。
お酢を毎日摂ることで内臓脂肪を減らしてくれたり、血圧や血中脂質を下げたり、ガンを抑制する効果があることもわかってきています。
食欲増進、防腐・抗菌・殺菌効果に優れているだけでもありがたいお酢。
さらに高脂血症、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を予防するのにも役立ってくれる優れもの。
実は「食」だけじゃなく、掃除や洗濯、リンスや洗顔、シール剥がし、生ゴミの臭い対策や水虫対策など、お酢は生活全般に役立てることができるのです。
お酢の魅力と効果を知って、毎日の生活の中にどんどん取り入れていきたいものですね。
※効能を保証するものではありません。
◇作り置きにもぴったりな「鯵の南蛮漬け」
・材料
小アジ 6尾
片栗粉 適量
揚げ油 適量
玉ねぎ 小1個
人参 1/2本
赤パプリカ・黄パプリカ 各1/4個
酢 60cc
砂糖 大さじ2
薄口醤油 大さじ2
鷹の爪 1/2〜1本
・作り方
1.酢、砂糖、薄口醤油、鷹の爪を混ぜて南蛮酢を作り、千切りにした玉ねぎ、人参、赤・黄パプリカを加えてよく混ぜる。
2.小アジはエラと内臓とゼンゴ(おに近い部分にある硬いトゲ状の鱗)を取り除き、軽く塩(分量外)を振って片栗粉をまぶす。
3.2を中温に熱した揚げ油でカラリと揚げ、そのまま1の南蛮酢に漬け込む。
4.ときどき上下を返しながら半日くらい経てば味がなじんで食べられる。冷蔵庫で3〜4日保存可能。