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【住宅コラム・食】野山の恵み 春の山菜

2015/03/18

二十四節気の啓蟄(2015年は3月6日)を過ぎれば草木の芽もほころび始め、本格的に春の訪れを感じるころ。
冬の間たくさん着込んでいた服も脱いで、身軽になってお出かけしたくなりますね。
これからどんどん活動的になるこの季節。
食べるものも季節に合わせて考えたいもの。
そして、冬の間に代謝が落ちていた体を目覚めさすために、食べるものも春仕様にして体を整える事ことも大事です。

タラノメ春といえばやっぱり山菜。
フキノトウ、タラノメ、コシアブラ、ウド、コゴミ、ワラビ、ゼンマイ、ツクシ、ノビル、イタドリ、アザミ…
この季節限定の旬の味がたくさんあって、どれも貴重でおいしいものばかり。
春の山菜は季節感を味わうために食べるという方も多いと思いますが、実はこの季節に山菜を食べるのは“体”にとってすごく理にかなったことなのです。

春の山菜には“ほろ苦さ”を持っているものがたくさんあります。
このほろ苦さの正体は強い抗酸化作用のあるポリフェノール類。
ポリフェノール類は体内の酸化に対抗する力や老化の進行を遅らせる作用があり、苦味は胃腸の働きを活発にしてくれます。
さらにタンパク質や脂質は少なくてビタミン・ミネラルがたっぷり。

春の山菜には、冬の間に体内に蓄積した余分なものを排出し、体に刺激を与えて目覚めさせてくれる力があるのですね。

たくさんある春の山菜の筆頭はやはり「タラノメ」と「コシアブラ」
タラノメは山菜の王様、コシアブラは山菜の女王。

タラノメはスーパーなどでもよく見かけるメジャーな山菜なので、どなたにもなじみがあると思います。
食べ方の定番はやっぱり天ぷらでしょう。
軽く塩を振って食べるとなんとも言えない芳香が口の中に広がります。
お浸しや和え物なんかにしておいしくいただけます。

コシアブラコシアブラは山里の産直市などでたまに売られているのを見かけるくらいという“幻の”山菜。
なので、もし見かけたら迷わず買うことをオススメします。
コシアブラもタラノメと同じように天ぷらがおいしいと人気です。
でも、コシアブラごはんにして食べると、その香り高さやコクのある風味、おいしさにきっと驚くはず。

作り方はとっても簡単。
炒り煮にしたコシアブラを炊きたてごはんに混ぜるだけ。
春の香りいっぱいの、この時期にしか食べられないおいしくてなんとも贅沢な混ぜご飯です。
もしお近くに山菜が自生している山があるなら、散策をかねて山菜採りに挑戦してみるのもいいですね。
もちろん、採り尽くさない、山を荒らさない、私有地に無断で立ち入らないなど、山菜採りのマナーはしっかり守ってくださいね。

天ぷら2種とコシアブラごはん◇コシアブラごはん
 ・材料 
  コシアブラ
  薄口醤油
  酒
  みりん
  炊きたての白ごはん

1. コシアブラを5mmくらいに刻んで小鍋に入れ、薄口醤油・酒・みりんでほんの少しだけ濃いめの味に手早く炒りつける。
2. 1の水気がなくなったら炊きたての白ごはんに混ぜ、味を見て足りないようなら塩で調節する。

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