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こんにちは!
「しんどい」を「楽しい」に変える歩き方コーチの犬飼奈穂です。
松山市内でORO(オーロ)ウォーキングスタジオを運営しながら
筋肉を「ゆるめて」余計な力を込めずに歩く、日常の姿勢と歩き方改善「オーラをまとう歩き方」レッスンを松山・東京・オンラインで行っています。
前回から6回に分けて、体も心も軽やかに歩くポイントをお伝えしています。
歩くことは日常の動作なので、
時間を取らなくても着替えをしなくても道具を使わなくても
いつでもどこででも取り組めます。
肩こりや腰痛などの不調改善、ポッコリお腹の解消や太もも痩せなどスタイルアップにも効果絶大!
キッチンに立ったとき、通勤時、家の中や買い物に行ったスーパーで歩くときなど、普段の歩き方を見直してみませんか?
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第2回目:胸を張る姿勢があらゆる不調を引き起こす
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2回目の今回は、歩く基本となる姿勢についてのお話です。
「姿勢を良くしましょう」と言われたら、どうやって立ちますか??
多くの人は、肩甲骨をグッと寄せて、胸を張ります。
ピシッとしていて、一見、良い姿勢に見えますよね?
でも、実はこの「胸を張る姿勢」は、
さまざまな不調を引き起こしてしまう危険な姿勢なのです。
空のペットボトルを思い浮かべてみてください。
体に負担のないラクな姿勢は、ストンとしたきれいなペットボトルの状態です。
ところが胸を張ると、その反動で腰が大きく反ってしまいます。
ペットボトルがぐにゃりとつぶれて、歪んだ状態になります。
こうなると、体に力を込めないとバランスがとれません。
ただ立つだけで、筋肉に必要以上の負荷がかかっている状態なのです。
この姿勢を続けてしまうと、呼吸の質の低下、内臓機能の低下、肩こりや 首こり、腰痛、スタイルの悪化などをもたらします。
(胸を張ると身長も縮みます…)
また、胸を張ると骨の位置はどうなるでしょうか。
肋骨は前につき出て、背骨は反り、骨盤は傾いた状態になります。
臓器が圧迫され、内臓の働きが悪くなってしまうのです。
胃が圧迫されると胃の不調に、腸が圧迫されると便秘に、卵巣や子宮が圧迫されると生理痛などにつながります。
胸を張ると、いかにも体がグーッと上に上がったように感じるかもしれません。でも、実際に体の中で起こっていることはその逆で、内臓は「上から下へ」押されてしまっているのです。
さらに、腰に過度な負担がかかるので、腰痛の原因になりますし、腰が反ると相対的にお腹がぽっこり出てしまいます。
「胸を張って頑張る姿勢」は、体に良いことは一つもありません。疲れて、 体に負担をかけて、スタイルも悪くなってしまう残念な姿勢なのです…。
そもそも、胸を張るために力を込め続けると、疲れませんか?
この「力を込める」ことが、体にとってよろしくありません。
「疲れる姿勢は良い姿勢でない」と普段のレッスンでもお伝えしています。
良い姿勢とは、体のどこにも余計な力が入っていない、楽な姿勢です。その楽な姿勢は、見た目がとってもキレイなのです。
力を込め続けると、筋肉は固くなります。
「体に力を込めて何かをがんばること」を、一度やめてみてください。
次のようなことに思い当たりませんか?
・胸を張って歩く
・下腹に力を入れてお腹を引っ込める
・お尻にキュッと力を入れて立つ
・ストレッチで思いきり筋を伸ばす
・長時間パソコンの前に座り、肩を上げたまま作業する
・気がつくと歯を食いしばっている
・やらなければいけないことを常に考えている
このどれもが、筋肉を固くしてしまう習慣です。頑張る人は、筋肉が固くなっていることが多いのです。
かくいう私もいわゆる〝スポ根世代〟で、「力いっぱいか頑張ることが良いことなんだ!」とずっと思い込んできました。ジムや姿勢改善のインストラクターからも、肩甲骨をグッと寄せて胸を張り、頑張って「良い姿勢」 をキープするよう、繰り返し指導されてきました。
でも、人間にとって、力を入れ続けることは決して自然な状態ではありません。疲れる動作や姿勢は長続きしませんし、力を込めていることが原因で 体に余計な負荷をかけ、不調を訴えている人も実際に多いのです。
また、筋肉が固まって収縮すると、骨が引っ張られてしまいます。骨は本来の正しいポジションから外れてしまうので、スムーズに動くことができなくなり、動きも制限されます。
筋肉をゆるめてあげると、関節の可動域(動かせる範囲)が広がり、引っ張られていた骨も自然と元の位置に戻ってくれます。本来あるべき場所に骨や筋肉があると、とても機能的に動かせますし、体もラクになります。
スポーツでも仕事でも、力が抜けているときの方がいつも通りのパフォーマンスができます。私が「頑張らないでほしい」とお伝えしているのは、このような理由からです。
体に力を込めるだけではなく、「心」に力を 込めることも、実は筋肉の固さにつながります。「こうあらねば」「こうある べきだ」と思い込んで思考が固くなると、筋肉も固くなります。力を入れず、 リラックスした状態でいることが大切なのです。
無理して頑張ることば良いことではない。 むしろ、頑張らない方がいい。 真面目にがんばる癖がついている人ほど、体も心も「ふにゃ〜っ」とゆるめることを大事にしてください。
「力を抜くと、猫背になってしまう」という声もたくさん聞きますが、人間の体は、力を抜いても猫背にならず、自然に胸が開いて、楽でいてキレイな姿勢で立てるようにできています。
自分の体を信じてあげてください。
具体的に、余計な力を込めずに楽に立って歩くにはどうするのか?については次回お伝えしていきますね!
歩いても痩せない方
運動しても効果を感じない方
猫背や巻き肩、肩こりや腰痛などの不調を改善したい方
自己流の歩き方、もう終わりにしませんか?
日常の歩き方の質を上げると体は元気に、自然に引き締まっていきますよ!
移動の際の歩き方を見直すだけでも体は整っていきます♪
歩くことは一生続きます。
どうせ歩くなら楽しく心地良く歩きましょう!
軽やかに歩く人が増えますように!!!
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犬飼奈穂(いぬがいなほ)
歩き方コーチ、ウォーキングコンサルタント・セミナー講師
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日常の歩き方を見直したことで肩こり腰痛改善、パンツサイズはLL→Mに。
自らの体験をもとに、国内外の受講生に歩く楽しさを伝えている。
セミコングランプリ2015(セミナーコンテスト全国大会)準優勝。
https://youtu.be/OFCUX6cC9Ls?si=AZC2hImM4rnyolhg
10年で7,000人以上に指導、セミナー・講座開催は1,000回を超える。
著書「背中をゆるめると健康になる」(プレジデント社)https://www.amazon.co.jp/dp/4833424738
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