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おうちでの生活を楽しく幸せにするお手伝いをするマサキデッキが、
今回お届けするコラムのテーマは・・・
「デジタルデトックス」
皆さんスマホはどれくらいの時間触っていますか?
ぱっと聞いて正確に答えられる方はどれくらいいるでしょうか。
調べものならパソコンでもできますが、手元にあってさっと使えるのでついスマホを使ってしまいます。そして、調べものをしていたのにSNSの通知がきて返信しているうちにネットサーフィンに変わっていつのまにか時間が経ってしまう。
スクリーンタイムの日本人の平均は4時間2分だそうです。みなさんはこれより多いですか、それとも少ないですか?
楽しみを与えてくれるものでもありますし、情報源でもあるスマホやタブレット。
息抜きにつかっているようで、インターネットやSNSはどれを観るか選んだり、クリックしたりと、実は選択が多いツール。
前回お話させていただいた「脳と心のデトックス」にもあるとおり、選択疲れに繋がっていきやすいのです。
また、たくさんの情報を頭に入れることになります。いわば棚の中にモノをたくさん詰めていっている状態。そんな中、脳の機能が落ちると、情報を要るいらないなどうまく処理することこができなくなりゴミだらけ。
デジタル機器からデトックスすることは、心身の健康のためにも運動や食事と同じように日々心がけたいものだとも言えます。
「デジタルと脳」
最近スマホ認知症が話題になっています。
30-50代のスマホ依存によって脳の前頭葉の血流が減少し、物忘れ、判断力や意欲低下、好奇心や感動の感情を感じづらくなるといった認知症に似た症状を引き起こしているのだそうです。
ではここでこちらをチェックしてみてください。
<スマホ認知症チェックシート>
・スマホはいつも手元に携帯している
・物忘れが増えた
・いつも時間に追われている
・人やモノの名前が出てこないことがある
・身体がなんとなくだるくて重い
・いつも睡眠不足や不眠
・頭痛、頭がぼーっとして冴えない
これらの中でいくつか当てはまる方、脳のためにもデジタルデトックスがおすすめです。
「デジタルと中毒性」
つい触ってしまうデジタル機器。平均すると10分に1回は触っているらしいです。
この「つい」が実は大きな注意点だったりします。
私たちの脳は新しい情報を得られたことで快楽物質「ドーパミン」を分泌しています。
この物質のさらに面白いのが、「新しい情報を得られるかもしれない」時の方が多く分泌されるということ!
そして慣れると同じ状態ではドーパミンが分泌されにくくなり、もっと快楽を欲するようになる。。
その中毒性でお話しすると、デジタル依存は麻薬のそれとぼぼ近いものがあるそうです。
麻薬と同じことが起こると想像すると私は怖くなってきます。
「子どもとデジタル」
デジタルネイティブといわれる子ども世代についてはどうでしょうか。
世界保健機関(WHO)はデジタル機器の使用時間について、0-1歳児には推奨しないこと、2-4歳は1時間以内、その時間は短い方がいいといったガイドラインを2019年に発表しています。
YouTubeやゲームなどの消費する時間を制限し、アートやプログラミングなど創造する時間はルールを決めて使用する。
ただし、極端な制限によって反動的にデジタル依存にならないように、大人の目の届く範囲である程度自由にすることも必要になってきます。
親御さんが子どもに禁止にするのは簡単かもしれません。
しかしデジタルがこんなに身近にあって、スキルも求められてくる時代にあって、我が子にとって何が大切で何が不要なのか、ここまで挙げた情報を踏まえたうえでどう選択していくか、も大切なポイントだと思っています。
身体にあまりよくない食べ物でも、心の健康のために食べることもありますよね。
悪いものをすべて避けるのであれば避ければいいと思いますし、それが100%正しいとも私は思いません。なぜなら、それを避けることが目的になってしまい逆にストレスになり健康から遠ざかってしまうこともあるからです。
ある程度触れてしまうのは仕方がない。
でも何をよしとするか、私のお伝えするデトックでは、その中で不要なモノ必要なモノを見極める力をつける意味も含んでいます。親も、そして子どももデトックスで心身ともに余分なものや依存していたものがそぎ落とされて本来の自分の軸を取り戻したり、デトックスできる力をつけていくイメージです。
「デジタルデトックスルール」
では何をすればいいのでしょうか。
すぐにスマホやタブレットを使わないようにするのは難しいですが、まずはできるところから少しずつルールを決めてみてはどうでしょうか。
これからお伝えする方法は、やり直しや訂正が効くものなので手軽に取り組めるかと思います。
「①アプリのデトックス」
スマホにあるアプリがついそのままになっていませんか?
しばらく使ってないアプリを削除してみるのもデトックスになります。
スマホの操作性も上がりますし、ホーム画面もすっきり。
アプリを探す手間も省けます。
ポイントはアプリを消しても何十日間のうちは戻せることです。
「②スクリーンタイムタイムの設定」
アプリ使用時間の制限を自動的に設定することができます。
夕飯に集中するためご飯どき18:00〜20:00まで制限をかけたり、夜は家族時間を心がけるために夜に制限をかけるなど自由に設定できます。
もし触りたくなっても、数分間だけ使えるようにできますので気持ちも楽なのがポイント。
でも制限を解除するのにパッとは操作できないようにしてあるので、デジタルを制限して離れやすくなる効果が期待できます。
最近ではデジタルデトックスキャンプなど、自然のなかで体験を増やすことでデジタルから離れて過ごすイベントも増えています。
親子で楽しみながら取り組みやすいですね。
次回は最終回。「身体のデットクス」についてお伝えしていきます。
一般社団法人体力メンテナンス協会
バランスボールインストラクター・デトックスプランナー
三原奈美(Nami PARK)