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生きるうえで食事は基本です。
食事をつかさどる家の空間といえば台所。
家族構成や働き方、子育て過程など生活スタイルに差はあれど、
台所家事は家事のなかでも割合を多く占めます。
「前倒し」のキーワードで時短につながる台所家事をご紹介します。
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第3回「片づけたい!」前倒し編
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毎日の炊飯。
炊飯器がお米を焚いてくれるとはいえ、その前に計量と洗米作業は必要です。
無洗米の場合も計量は必須。
お米を測る、という作業はこどもでもできる単純な作業ですが、
この計量をわたしは前倒ししています。
わが家は小3男児のいる3人家族。
食べる量は普通かやや少なめで、一度に炊く量はだいたい2合半です。
半分をその日に食べ、半分はおひつに移して翌日分に。
2合半で2日分が今のわが家の定数値です。
5kgのお米を買ってきたら3kg入る容器に移し替え、残りはすべて前倒し計量します。
2.5合をジップロックに移しストック。
容器もジップロックも米はすべて野菜室に保管しています。
前倒し計量をしておくだけで、洗米作業はあっという間!
夕方帰宅したら野菜室から袋を取り出し、ざるへザザーっと流し込む。
空になったジップロック袋はそのまま野菜室へ戻し、次の計量時に再利用しています。
料理の中で一番面倒な作業が「切る」作業。
毎回包丁とまな板を出して食材を切る作業は必要とはいえ億劫でもあります。
数品つくるとなると切る作業だけで膨大な作業量。
なので、毎度の料理にいちいち切らずに済むよう、野菜を前倒しで切っておきます。
わざわざカットする時間を設けるのではなく、「ついでに切っておく」精神。
肉じゃがをつくったときに半分残った人参や玉ねぎ。
今日使わない分も、ついでに千切りにしておきます。
それらをジップロックにつめて冷凍庫へ。
万能ねぎは買ってきたそばから全部小口切り。
傷みやすい生姜もみじん切りや千切りし、冷凍庫へ。
ほうれん草や水菜などかさばる葉物野菜は冷凍こそしませんが、
カットしてビニル袋に入れておくだけでも野菜室はスッキリ。
きのこ類は石づきをとってバラバラっと崩して。きのこミックスもいいですよね。
ジップロック袋に直接野菜を入れて日付を書き、空になればゴミ箱行き。
袋を洗って乾かす手間は面倒ですし、
野菜は米と違って水分を伴うので衛生的にも使い切りにしています。
忙しい朝も、目まぐるしい夕方も、
だし汁に冷凍庫のカット野菜をサッと火を通し味噌を溶かせば味噌汁が完成。
炒め物でも火が通りやすくて便利です。
3個セットで売られているヨーグルトや納豆は、
冷蔵庫に入れる際に先に解体してしまいます。
こども用のジュースやヤクルトなども同様に外装を外し、チルド室の小分けボックスに。
幼稚園年中の頃から、わが家ではこの方式です。
食べたいときにサッと食べられ、ほしいものを自分で取ることができる、
こどもの自己肯定感も上がります。
買い物から帰ったらパッケージを剥ぐことからキッチンストックが始まります。
たとえば、鰹節やインスタント味噌汁。
先にミシン目を外してバラ収納しています。
使うときはサッと取れてノンストレス!
そして特用袋のお菓子。
この外装パッケージがとにかくかさばる。
すぐに開封し、お菓子用容器に収納。
残量も一目瞭然ですし、おしゃれに見える、
機能性×デザイン性が重なってテンションもあがるのでオススメです。
いつか切る野菜を先に切る、いつか捨てるパッケージを先に捨てる、
そんな些細なことだけでずいぶん時短になるから不思議です。
シンプルな前倒し家事、意識してみてくださいね。
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ライフオーガナイザー/二級建築士 高田舞子
ちょっとした工夫や変化で暮らしは楽になります。
自分を知ることから、暮らしを整えていきませんか。目指せ自宅愛好家!
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インスタ:@cottonstyle_