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第2回「片づけたい!」引き出し編
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片づけたいけど時間がない、どこから始めていいかわからない、だからいつも後回し。
生活をしていれば部屋はちらかって当然。
仕事や子育てなど生活スタイルによって片づけの時間を持てないのも悩みの種ですよね。
そんな人は、部屋をまるごと片づけようと思わないこと。
一気に片づけるには、時間も体力も必要です。
部屋全体ではなく、小さな空間に着目しましょう。
引き出しひとつから始めるくらいがオススメ。
片づけの基本は「全部出し」。
全部を出すことで、保有量の把握と見直しができます。
数年前、70代の母に実家リビングの棚を移動してほしいと頼まれました。
家具を移動するだけでは見直しはゼロ。このタイミングで中身も精査します。
全部出した引き出しの中には、書けないボールペンや切れない爪切り、
用途不明の工具や大量の電源コード類。
コードや工具類は「なかったら困るだろうから」とつい残してしまいますが、
何年も眠っていた使途不明品はきっと捨てても大丈夫。
使用頻度が低く似た外見のコード類はラベリングがオススメ!
テプラでもマステなどで名札をつけておくことは、未来の自分を助けます。
中身を出しながら、文具、衛生用品、書類、薬類などカテゴリ別に分けていきます。
出すと同時に仕分けることで、後で収めなおすときに作業しやすくなります。
同じようなアイテムは数を絞って残します。
文具だったら、実際書いてみる。インクが枯れたもの、
使えるけれど書きにくいものは手放しのサイン。
「まだ使えるのにもったいない」と思いがちですが、
小さなアイテムでもそれがひとつふたつと増え、
限られた空間を占拠するほうがもったいない。
残すなら、使うこと。使わないほうがもったいない。
どれを残すか判断に困る場合、左脳が強い人は「●本残す」と数を決めたり、
右脳の強い人は「これで書きたい!」と感情優先で選ぶのもいいですね。
出し入れしやすい場所を考えながら、整理したアイテムを元に戻していきます。
全て戻しても空の引出しがふたつ。
家具の移動だけではこの結果にはたどり着けません。
このように、片づけにはいくつかポイントがあります。
全部を出し、分けながら量を整理し(分け方は人別、季節別、用途別など自由)、
使いやすく収め直し、定期的に見直す。
この繰り返しの一連が片づけです。
そして、一気に進めないこと、小さいところから始めることも大切。
最初の一歩にオススメの場所はキッチンの引き出し。
ツールがありすぎて、必要なものがすぐに見つからないことはありませんか。
全部出すと、乾ききったコンビニおしぼりやゴミなども発見できるはず。
数の見直しが難しいときは、一軍と二軍に分けることもオススメです。
よく使うツール(お玉やヘラなど)は使いやすい場所に、
たまに使うツール(たこ焼き用のピックやトングなど)は足元や吊戸棚などに
退避させるのも方法のひとつ。
キッチンの引き出しが片づけられたら、次は自分のクローゼットへ。
クローゼット整理のこの写真では、
①お気に入り
②好きだが着ていない
③好きではないが着ている
④好きではないし着ていない
の4種類に分けています。
要るか要らないかの2択ではなく、3択4択でわけることで分けやすくなり、
結果④の選択肢は納得して手放せるので、オススメです。
このように、小さな場所から始めることで、時間もゴールも想像しやすくなります。
片づけは一日にして成らず。
少しずつステップアップしていきながら、慣れていきましょう。
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ライフオーガナイザー/二級建築士 高田舞子
ちょっとした工夫や変化で暮らしは楽になります。
自分を知ることから、暮らしを整えていきませんか。目指せ自宅愛好家!
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インスタ:@cottonstyle_