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「小麦粉やお醤油は常温保存でも大丈夫でしょ。」
実家でもそうだったからと、今でも小麦粉は常温で保存しているという方・・・
実はそれって危険です!
気温20度、湿度60%以上になるとダニが発生!
*ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニの他、ケナガコナダニなど。
取扱説明書は読んでいますか?
皆さんは、食品についている取扱説明書をよく読んでいるでしょうか?
「全く読んでいない」という方が多いのですが、小麦粉などが常温で保存できるのは開封前です。開封後には冷蔵庫で保存と記載されていますよ。小麦粉は常温で保存していると、高温多湿のこれからの時期はダニが発生するので注意が必要です。
特にダニが発生しやすいのは小麦以外の原料が混ざっている、ホットケーキミックス、お好み焼き粉、パン粉、などの小麦粉以外にうまみ成分や乳製品などを混ぜているモノです。ダニにとってもごちそうになる。
ダニが発生したものを食べるとどうなるか
開封した粉を常温で保存し、ダニが入っている粉でお好み焼を作り、それを食べた人が湿疹、かゆみなどのアレルギー反応がでたり、アナフィラキシーショックで呼吸困難を引き起こしたというニュースがありました。目には見えないダニですが人の命にもかかわる一大事です。実は、私もこのニュースを機会に常温保存はやめました。
ジッパー付き袋の盲点は
小麦粉などの粉物のパッケージには、ジッパーが使われていますので、しっかりと密封されていると思いますよね。でも、よーく考えてみてください。ジッパーの入り口部分に粉がついていると、そこの部分に害虫が発生。
次に使おうと開封したとたん、害虫が袋の中に落ちてしまい、中で繁殖するという最悪の状態になるのです。
ゾッとしますよね。
開封した後には、冷蔵庫での保存をするようにしてくださいね。
お勧めの収納容器と保存場所
開封のしやすさや、害虫が入らない密封できる容器としてスクリュー(ネジ)式がお勧めです。
使用頻度を考えて冷蔵庫の中の一番高い棚に収納すると良いですね。使用頻度が多ければもっと低い位置の棚でも構いません。
最近の冷蔵庫はスリムタイプで高さがあるモノが多いので、冷蔵庫の棚にトレイを使い引き出しのようにすることで、出し入れしやすくすることができます。是非お試しください。
我が家の冷蔵庫は
一番上の棚に粉類をまとめて入れるようにしています。全部容器に入りきらない場合は残りの粉も同じトレイにストックとして保存しています。同じ場所にすることで、補充がしやすく、探す手間も省けますので便利な収納方法です。
まとめ
食品の保存方法は、パッケージに記載されていますので購入されたら、面倒がらずに裏の説明をまずは読んでみることをお勧めいたします。意外なモノが冷蔵保存になっています。
文:整理収納アドバイザー篠原さい子