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11月7日が立冬で暦の上では冬がやってきました。
霜も降り地面が白くなることもあります。
風邪をひかないよう気をつけて下さいね。
さて、夜空も冬の星が見え始めました。
空が暗くなると東の空に星のかたまりが見えます。
非常に有名な星でご存知の方も多いのではないでしょうか?
その星の正体は「すばる」です。
目で見ると6つの星が見え、
双眼鏡を使うと数十個の星の集まりであることがわかります。
すばるの本当の名前は「プレヤデス星団」と呼びます。
では、すばるの神話をご紹介しましょう。
ハワイの山の上に日本の「すばる望遠鏡」や
自動車会社の「スバル」があります。
清少納言の「枕草子」にも「すばる」が登場します。
すべて星のすばるを指しているんですよ。ご存知でしたか?
すばるが高く昇るころ、すぐ下にオレンジ色の
おうし座の1等星「アルデバラン」が見えます。
おうし座の目印はVサインの形をした星の並びが特徴です。
おうし座生まれの皆さんは必見ですね。
アルデバランから左へこぶし3個分離れた
明るい星は、ぎょしゃ座のカペラです。
ぎょしゃ座は5角形の形で見つけやすい星座です。
発音しづらいため、天体観測館に来館される方からは
ギョウザなんて呼ばれることもあります
(皆さん冗談で呼んでいます)。
すばるが高く昇る頃、プレヤデスの7姉妹を
追いかけるよう「オリオン座」が昇ってきます。
明るい星も多く星座の形が砂時計に似ている
見つけやすい星座です。
1つの星座に2つの1等星「ベテルギウス」と「リゲル」が輝きます。
昇ってくるときは横になった姿をしています。
これらの星座たちは、日を追うごとに
東の空高く昇ってくるので目立って見えるでしょう。
ところで12月14日(木)は「ふたご座流星群」が観測できます。
ふたご座を中心に流れ星が1時間に40個程度出現します。
観察の方法は肉眼で観察します。
国立天文台はふたご座流星群観測キャンペーンを行いますので
参加してみてはいかがでしょうか?
これからの観測は寒いので寒さ対策に十分注意してください。
国立天文台ふたご座流星群キャンペーン
https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201712-geminids/
それでは今月も星の旅をお楽しみください。
・・便利グッズ紹介・・
星を見るときは小さな双眼鏡、望遠鏡が役に立ちます。
安い手作り望遠鏡キットも販売されています。
おすすめは2倍〜5倍の単眼鏡など(手持ちで観察可能)や
7倍〜15倍の双眼鏡など(三脚に固定が必要)です。
写真の望遠鏡キットは約2000円程度です。
【RNBコラムニスト profile】
久万高原天体観測館
学芸員 藤田 康英さん
天体観測館にてプラネタリウムや
観望会など色々な星に関する活動を行っています。