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人生後半期に入り、自分のこれからを考えることが多くなった50代の水谷一美です。
私の人生、ポジションよりアクション。
常に自分のひらめきと衝動に突き動かされて、進んできた人生です。
その瞬間、何度となく選択を重ね、自分で選んできた毎日です。
これ、みなさん一緒ですよね。
こどもが夢中で遊んでいる姿って、なぜか見ているだけでほっとしますよね。
積み木を積み上げたり、ままごとでお母さん役をしたり。
実はその時間、こどもたちは“自分で選ぶ力”をたっぷり育てているんです。
「次は何をしようかな?」
「この色の方がかわいいかも」
——そんな小さな選択の連続こそが、考える力や決断力の土台。
遊びはまさに、こどもにとっての“自由な実験の場”なんですね。
正解も不正解もなく、自分の思うままに試せるからこそ、心が伸び伸びと動き出します。
一方で、大人はつい口を出したくなるもの。
「それはこうしたほうがいいよ」
「こっちの方が早いよ」
なんて言いたくなる気持ち、よくわかります。
でも、少しだけ我慢して見守ってみると、こどもは自分で考えて、意外なアイデアを見せてくれることがあります。
うまくいかなくても、「自分で選んだ」という経験が、次への挑戦を後押ししてくれるんです。
だから、こども時代の遊びの中でこの「自由なお試し期間」があることが大切なのです。
そしてなにより大切なのは、“うまくできること”よりも、“自分で決めること”。
たとえ小さなことでも、「どうしたい?」と聞いてあげるだけで、子どもは自分を信じる力を育てていきます。
たかが遊びと言う大人もいますが、されど遊び!
遊びは単なる息抜きではなく、未来の自立への第一歩。
今日も子どもが夢中で遊んでいるその時間に、“生きる力の芽”がしっかりと育っているのかもしれませんね。
そして、その根っこには、そばにいる大人の愛情、そして安心できる居場所が必要不可欠です。
根っこがしっかりしていなくては、どんな芽も出てきません。
次回の第3回コラムでは、そんな根っこになる部分をお伝えしたいと思います。
大人もこどもも 遊び心が人生の彩り。
楽しんでまいりましょ。
水谷 一美(ひとみ)
松山市在住、幼稚園教諭から始まり、木のおもちゃ屋、キッズコーナーコーディネーター、講演「親子で遊んで育つオヤコジカン」、松山東雲女子大学講師、多機能学童保育広場すくっと(民間児童クラブ支援員)