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こんにちは^^
イラスト、アニメーション作家であり、小学生の女の子のおかあちゃんのミナティです。
愛媛県を拠点に女性向けのイラストやアートワークを手掛けながら、日々の暮らしや純度の高い自分の在り方を大切に創作を続けています。
1回目のコラムに引き続き
今回も絵描きのわたしの視点と経験から
「創造の余白」について今回もお話ししていきます。
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第2回目のテーマは 「自然と写真の時間」
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“つくること“ と “つくらないこと“。
つくることと、作らないことの《間》に創造の気配はひそかにいる。
つくることとつくらないことの間の視点で、
「制作の余白」を写真とともに綴ってみます。
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『カメラを持って余白を探しに出かける』
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創作の気配は、日々の暮らしの中にひっそりと潜んでいる。
私にとって、それを見つけるための大切な時間が
「カメラを持って自然でいること」。。。
鉛筆を握っても、作品がなかなか生まれない時
わたしはあえて何も描かずに、ただただ何時間もぼーとしたり、お昼寝したり、ただ委ねて “見る“と”感じる”ことに意識してみます。
絵が描けない時の、私のパートナーは
OLYMPUS OMーdのカメラ。
「撮る」ことは「観る」こと「感じる」こと。
風の柔らかさや匂い、影の揺らぎ、空の大らかさ….自然に向き合うことで、感覚がふわーっと開いていくのを感じるのです。
ときには山へ。
ときには川へ、
そして海へ。
また、花のある空間へ。
家からは海も山も、車ですぐ行ける。
こういう愛媛の環境は最高だと思っています!
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『山へ•••その気配の中にたゆたう』
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固まった思考の時でも、山道を無心で歩いていると、徐々に固まっていた五感がほどけて、目覚めていく感覚があります。
山の湿度や匂いは
五感を開く感覚のトリガーにもなります。
鼻先から感じる湿った土の香りや緑の香り。
冷たくてしっとりした肌の感覚。
自分の感覚を信用し、木々や葉っぱ、目の前に見えるもの、見えないけれど何か感じる《感覚の間》を行き来しながらカメラにおさめます。
「描こう、表現しよう」とすることを、写真を撮ることで、手放すことができる。
「描こう、表現しよう」を手放すと、世界はより力強くそして繊細に、深く迫ってきてくれる気がします。
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『海へ•••ゆらぎの波のリズム』
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アイデアか出ないとき、海の近くに行くと、自分の意識してない内面が、ひらかれていく感覚になります。
海の波は、一定のリズムのようで、自由。
そんな曖昧な中に、創作の本質や面白さがあるように感じます。
カメラ越しに、波のリズムを追いながら、自然に委ねて撮ることをコントロールしない。
創作の余白を意識する、委ねる時間が海にはあります。
また、写真ではないのですが
先日は、はじめて砂浜でアーシングをしてみました。足の裏で感じる、砂の湿った気持ちよさ、ちょっと大きな石を踏むと痛い感触。
この辺りも、創作の余白がありそうなので写真と共に、今後も続けてみようと思っています。
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『花のある空間に身を置いてみる』
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今年の2月、ロープウェイ街に移転オープンされた「breath flower shop」さん
その新しい店舗に訪れてみて欲しい。
というのも、
こちらの店内の壁一面に、わたしが撮影した森の写真を使っていただいているのです。
昨年の秋、行き詰まりわたしは絶望感を感じて過ごしていた時期があります。
その時に撮った、深い森を通して自分と向き合い山に身を置いて撮った一枚。
その時の写真を、大きな壁面で見ることができます。
人の手をつけてない森の、自然たらしめる生き様のようなもの。
店内では店主さんがセレクトした植物や花が心地よく並んでいて、凛とした佇まいの鮮やかな花々のコントラストと深い森の緑の壁面写真が重なり合う空間。
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『作らない時間が創造の入り口』
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創作の時間は、〃なにかをつくること〃だけではありません。
《構想》の前の「創造の余白」も大切なのです。
手が止まり、何も出てこない。(これほとんど…悲)
そのときの自分の中の感覚をキャッチすることが創造の入り口。
みなさんも、カメラを持って「自然と写真の時間」を作ってみてください。新しい発見があるかも、です。
次回のコラムでは、「暮らしの中の余白」について、もう少し具体的にお話しできたらなぁと思っています。
日常と創造の『間』を
また一緒に考えていけたら嬉しいです♪
ミナティ